吉野家の海外展開の第一歩は、牛丼店の出店ではありませんでした。
当時、輸入量が限られていた牛肉を直接買い付けるため、1973年、米国にUSA吉野家を設立したことからスタートしたのです。しかしその翌年、日本政府は牛肉輸入を禁止。輸入再開のめどが立たなかったことから、USA吉野家は買い付けに替わる業務として、1975年、デンバーに牛丼店をオープンし、牛丼は「Beef Bowl」と名付けました。
窮余の策として始めた米国での店舗展開でしたが、現地では大変な人気を呼び、また和製ファストフードの海外進出として日本国内でも話題になりました。
1977年には米国200店構想を掲げ、西海岸の拠点としてヨシノヤウエストを設立。その2年後、ロサンゼルス1号店を出店しました。
年代 | 海外吉野家 店舗数 |
国 | 当社の海外展開 | 社会の動き |
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1973年 | - | 米国 |
USA吉野家を設立
デンバーに牛肉の買い付けを目的とした米国現地法人USA吉野家を設立。 |
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1974年 | - | - | - |
牛肉輸入禁止(2月)翌年6月解除 大規模小売店舗法施行(3月1日) |
1975年 | 2 | 米国 |
海外展開スタート
牛肉輸出禁止を受け、USA吉野家は「Beef Bowl」と銘打ってデンバーに1号店をオープン。(2月17日) |
大量国債発行時代始まる |
1977年 | 3 | 米国 |
アメリカ200店舗展開を目指す
アメリカでの200店舗展開構想にむけて、西海岸への出店の拠点としてヨシノヤウエスト設立。(11月30日) |
- |
1979年 | 13 | 米国 |
ロサンゼルス1号店オープン
ロサンゼルス1号店(7th店)がオープン。(6月4日) |
第二次石油危機(3月17日) |
1980年代は海外の吉野家にとっても会社再建の10年間でした。
1980年7月に国内で吉野家が会社更生法適用を申請。米国法人も翌1981年3月に会社更生の申し立てを行い、自力更生の道を歩んでいくことになります。ロサンゼルス地区の9店舗に焦点を絞り再出発したヨシノヤウエストでは、復活に向けた取り組みとして新メニュー「テリヤキ・チキンボウル」を販売。これが大ヒット商品となります。
1984年、新規出店も再開。1985年には国内の吉野家より一足早く会社更生を終了させました。翌年には米国20店舗出店を達成。これが大きな自信となり、1988年には台湾1号店もオープンし、海外展開を再び強化させていくことになります。
年代 | 海外吉野家 店舗数 |
国 | 当社の海外展開 | 社会の動き |
---|---|---|---|---|
1980年 | 13 | - |
*株式会社吉野家、会社更生法適用申請(7月15日) |
改正外為法(内外証券投資を原則自由化)施行 |
1981年 | 9 | 米国 |
ロサンゼルス地区からの再出発
ヨシノヤウエスト、LA連邦裁判所へ会社破産法申請。9店舗に絞り再出発。(3月24日) |
建築基準法改正(新耐震設計基準制定) |
1983年 | 9 | 米国 |
ヨシノヤウエスト更生計画認可決定。(10月18日) |
東京ディズニーランドオープン(4月15日) |
1984年 | 10 | 米国 |
ヨシノヤウエスト出店(パサデナ店)再開。(5月19日) |
日本人の平均寿命が男女ともに世界一に |
1985年 | 15 | 米国 |
会社更生完了、業容拡大へ
ヨシノヤウエスト、会社更生完了。(12月) |
筑波科学万博(3月17日) |
1986年 | 20 | 米国 | ヨシノヤウエスト20店舗達成 |
男女雇用機会均等法施行(4月1日) |
1987年 | 24 | 台湾 | アジア市場での店舗展開を目指し、合弁会社 台湾吉野家股份有限公司設立(10月6日) |
日本国有鉄道(国鉄)分割民営化(4月1日) |
1988年 | 33 | 台湾 |
台北に台湾1号店(館前店)オープン。(2月6日) |
インサイダー取引規制の導入 |
1990年代、海外の吉野家はアジアへの本格進出を実施していきます。
まず1991年に香港1号店をオープン。現地では大変な話題を集めました。一方、米国のヨシノヤウエストも順調に拡大し、この年50店舗を達成。1992年には中国・北京に1号店を、フィリピンにも1号店をオープンさせました。
翌年以降もインドネシア、タイ、韓国、シンガポールと、アジア各国に意欲的に出店していきました。出店形態、メニューなどは国や地域によってさまざまで、グローバルスタンダードな手法の確立を模索した時期でもあったといえます。
年代 | 海外吉野家 店舗数 |
国 | 当社の海外展開 | 社会の動き |
---|---|---|---|---|
1991年 | 66 | 香港 |
香港1号店”高級指向”で注目
合弁会社ヨシノヤ ファストフードホンコン設立。(2月) |
商法改正(1人設立可能、最低資本金制度) |
フィリピン |
合弁会社ヨシノヤ フィリピンズインク設立。(2月) |
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台湾 |
ウォークアップ店舗として士林店リニューアルオープン(8月8日)
テリヤキ・チキンボウルが台湾上陸。 |
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米国 |
ヨシノヤウエスト50号店達成
ヨシノヤウエスト、50号店(サウスポモナ)オープン。(11月) |
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1992年 | 74 | 中国 |
北京1号店”フードコート形式”で話題に
北京1号店(王府井)がオープン。(3月18日) |
改正大規模小売店法施行 |
フィリピン |
フィリピン1号店(ロビンソン・ギャラリア)オープン。(6月12日) |
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米国 |
ヨシノヤウエスト研修センター(ヨシノヤ・カレッジ)完成(9月)。テリヤキステーキボウル発売。 |
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1993年 | 83 | インドネシア |
インドネシア大手企業とフランチャイズ契約締結。(10月28日) |
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フィリピン |
フィリピンフランチャイズ契約解消。(10月) |
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1994年 | 94 | 米国 |
ヨシノヤウエスト、ロス地震の被災者にビーフボウル無料提供。(1月) |
- |
タイ |
タイ大手企業とフランチャイズ契約締結。(6月8日) |
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遼寧 |
遼寧1号店(瀋陽中街店)オープン。(10月18日) |
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インドネシア |
インドネシア1号店(ポンドック・インダ・モール)オープン。(10月28日) |
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1995年 | 116 | タイ |
タイ1号店(フューチャーパークバンケー)オープン。(3月15日) |
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米国 |
ヨシノヤウエスト ドジャーススタジアムへ出店。(6月2日) |
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韓国 |
韓国大手企業とフランチャイズ契約締結。(9月28日) |
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1996年 | 136 | 米国 |
フランチャイズ事業の管理会社ヨシノヤフランチャイズオブノースアメリカ(YFNA)設立。 |
O-157による集団食中毒発生 |
韓国 |
韓国1号店(江南駅前)オープン。(9月6日) |
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1997年 | 145 | シンガポール |
Wing Tai Investment & Developmentとフランチャイズ契約締結。(5月27日) アジアヨシノヤインターナショナルがWing Tai Retail Pte. Ltd.からYoshinoya (S) Pte. Ltd.の全株式を取得し、連結子会社化(2016年6月30日)
シンガポール1号店・2号店同時オープン
1号店(ニー・アン・シティ)、2号店(スコッツピクニック)が同時オープン。(9月20日) |
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米国 |
フランチャイズ店舗1号店オープン。(12月18日) |
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1998年 | 147 | タイ |
タイでのフランチャイズ契約解消。(3月) |
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韓国 |
韓国でのフランチャイズ契約解消。(6月) |
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インドネシア |
インドネシアでのフランチャイズ契約解消。(7月) |
2000年以降、吉野家は成長著しい中国を含めた東アジアや東南アジアを中心に、海外展開をさらに加速させていきます。
2002年、中国に上海1号店、深圳にも1号店をオープンさせ、中国展開を積極化させていきます。2005年には北京で吉野家が「消費者が最も愛するブランド」として表彰され、吉野家が北京において一つのブランドとして認知されたことを示しています。
2009年、米国を除く海外の吉野家を統括する目的で吉野家インターナショナルを設立。2009年末の時点で、海外吉野家の合計店舗数は400店に迫ろうとしていました。
年代 | 海外吉野家 店舗数 |
国 | 当社の海外展開 | 社会の動き |
---|---|---|---|---|
2001年 | 168 | 米国 |
ヨシノヤニューヨーク・インク設立。(1月8日) |
日本国内でBSE発生(9月) |
フィリピン |
Century Pacific Yoshinoya Inc. とフランチャイズ契約締結。(6月13日) |
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2002年 | 195 | 米国 |
ニューヨーク1号店(Times Square 42nd street店)オープン。(3月25日) |
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上海 |
合弁会社上海吉野家快餐有限公司設立。(6月3日)
上海1号店オープン
上海1号店(南京東路先施店)オープン。(8月8日) |
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2003年 | 226 | 内モンゴル |
内モンゴル1号店(維特利店)オープン。(11月15日) |
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マレーシア |
Yoshinoya Food System Malaysia Sdn Bndとフランチャイズ契約締結。(12月8日) |
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2004年 | 258 | オーストラリア |
Competitive Foods Australia社との合弁会社Yoshinoya Australia Pty Ltdを設立。(1月7日) |
アジアで鳥インフルエンザが猛威 |
マレーシア |
クアラルンプールに1号店のMid Valley Megamall店、2号店のOne Utama店オープン。(1月15日) |
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深圳 |
合弁会社深圳吉野家快餐有限公司設立。(10月21日) |
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オーストラリア |
シドニーに1号店(Darlinghurst店)オープン。(10月25日) |
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深圳 |
深圳1号店オープン
深圳1号店(華発北路店)オープン。(10月27日) |
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2005年 | 253 | 北京 |
消費者が最も愛するブランドに
北京吉野家快餐有限公司が「2004年中国FFチェーン市場 消費者が最も愛するブランド」として表彰される。 |
愛知で愛・地球博開催 |
2008年 | 350 | 福建 |
合弁会社福建吉野家快餐有限公司設立(6月5日)
福建1号店オープン
福建1号店(元洪城店)がオープン。(9月2日) |
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2009年 | 399 | 日本 |
アジアにおける吉野家事業展開の更なる飛躍を目指して、株式会社吉野家インターナショナル設立。(2月5日) |
新型インフルエンザ流行。 |
インドネシア |
MULTIRASA NUSANTARA CO.,LTDとフランチャイズ契約締結。(9月) |
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オーストラリア |
オーストラリア・マレーシアでのフランチャイズ契約解消。(9月) |
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マレーシア |
吉野家ホールディングスグループは海外の事業を成長ドライバーとして位置づけ、成長戦略を推し進めています。
2010年、米国で100店舗を突破し、1998年のアジア通貨危機で一度は撤退したインドネシアに再進出。2011年にはタイにも再進出を果たしました。
2013年には、海外の吉野家店舗数は600店舗を突破。そして2014年、アジアヨシノヤインターナショナルをマレーシアに設立しました。海外各地域における現地経営体制を確立できたことで、現地市場に最適化したスピーディーな経営判断・意思決定が可能となりました。
その中で、長年の海外進出から蓄積されたノウハウを日本国内およびグループ全体にも還元しながら、グローバルに展開する企業グループとしての地位の確立を目指していきます。
年代 | 海外吉野家とはなまるの店舗数 | 国 | 当社の海外展開 | 社会の動き |
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2010年 | 439 | 米国 | ヨシノヤアメリカ100店舗突破(2月) |
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インドネシア |
インドネシア再上陸
グランド・インドネシア店オープン。 (6月25日) |
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タイ |
CENTRAL RESTAURANTS GROUP CO.,LTDとフランチャイズ契約締結。(11月) |
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2011年 | 493 | 上海 | はなまるうどん上海1号店(上海美羅城店)オープン(2月17日) |
東日本大震災(3月11日) |
タイ |
タイ再上陸
セントラルプラザ・ラップラオ店オープン。(8月28日) |
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黒龍江・吉林 | 黒龍江・吉林1号店(埃徳蒙頓店)オープン。(9月30日) | |||
2012年 | 586 | - | 海外500店舗達成。 |
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2013年 | 647 | カンボジア |
MEAS DEVELOPMENT CO.,LTD.とフランチャイズ契約締結(3月) カンボジア1号店オープン。キングスロード店オープン。(11月6日) |
「和食」無形文化遺産に登録決定 |
2014年 | 647 | 青島 |
吉野家 餐飲管理(上海)有限公司 青島分公司設立(3月) 青島1号店(青島永旺店)オープン。(3月7日) |
ソフトバンク人型ロボット発表 |
武漢 |
吉野家 餐飲管理(武漢)有限公司設立(8月) 武漢1号店(武漢永旺夢楽城 金銀潭店)はなまるうどんとともにオープン。(12月19日) |
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2015年 | 675 | マレーシア |
アジアヨシノヤインターナショナル設立(2014年11月) マレーシア1号店(ミッドバレー・メガモール店)はなまるうどんとともにオープン。(5月11日) |
ミラノ万博開催 |
中国 |
吉野家(中国)投資有限公司を設立。(6月9日) |
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2016年 | 733 | 青島 |
はなまるうどん青島1号店(青島永旺店)オープン(5月8日)
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シンガポール |
アジアヨシノヤインターナショナルがWing Tai Retail Pte. Ltd.からYoshinoya (S) Pte. Ltd.の全株式を取得し、連結子会社化(6月30日) |
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福建 |
はなまるうどん福建1号店(厦门湾悦城店)オープン(9月10日)
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青海 |
西寧申隆餐飲管理有限公司とフランチャイズ契約を締結(9月) |
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2017年 | 821 | 四川 |
成都龙磐实业有限公司と合弁契約を締結(6月) |
日経平均株価、約26年ぶりの高値となる |
青海 |
青海1号店(青海紡績品店)オープン(5月30日)
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インドネシア |
ハッピーレストランツインドネシアを設立(10月) |
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四川 |
四川1号店(成都時代百盛)オープン(11月27日)
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2018年 | 923 | 重慶 |
吉野家餐飲管理(重慶)有限公司設立(2月)
重慶1号店(龍湖北城天街)オープン(5月16日)
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築地市場閉鎖、豊洲市場へ移転 |
深圳 |
花丸餐飲管理(深圳)有限公司設立(5月)
はなまるうどん深圳1号店(深圳連城新天地店)オープン(7月24日)
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インドネシア |
はなまるうどんインドネシア1号店(Lippo Mall Puri)オープン(9月5日)
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江西 |
吉野家江西餐飲管理有限公司設立(6月)
江西1号店(南昌銅羅湾広場)オープン(10月1日)
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河南 |
天津合兴吉野家快餐有限公司設立(4月)
河南1号店(郑州紫荆山路)オープン(11月19日)
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2019年 | 994 | 安徽 |
安徽岸香国际控股集団有限公司と合弁契約を締結(10月)
安徽1号店(合肥百盛)オープン(12月20日)
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天皇陛下が即位 |
ベトナム |
V Lotus Holdings Join stock Companyとフランチャイズ契約を締結(10月) |
2020年に全世界で拡大した新型コロナウイルス感染症は吉野家ホールディングスグループに大きな影響を与え、これまでの成長戦略の変更を余儀なくされました。2020年度は、各エリアで食のインフラとしての役割を果たしながら、グループ全体でコスト構造を見直し、立地特性の変化に合わせて閉店を実施し、収益性の回復を図りました。2021年以降、各エリアにおいて“新しい生活様式”に対応したサービスの提供・店舗モデルを展開することで、更なる成長を目指します。
※店舗数は、12月末店舗数。
吉野家が使用する肉のほとんどは米国産のショートプレートでしたが、当時は牛肉の輸入枠が決められていた上に、他の外食産業でも牛肉の需要が増加した為、肉の確保が非常に困難でした。そのため吉野家は1973年3月15日、牛肉の買い付けの基地を設ける目的で米国に現地法人USA吉野家を設立しました。
1974年2月、農林水産省が国内の畜産農家を保護するため牛肉の輸入を禁止する措置をとりました。
牛肉買い付けの目的でUSA吉野家が設立されてまもなく、日本政府は牛肉の輸入を禁止。本来の業務を失ったUSA吉野家は窮余の一策として現地でビーフボウルの販売を始めました。これが海外展開の始まりです。
1975年2月、コロラド州デンバーに1号店をオープン。開店当初からビーフボウルは人気を呼び、お客様のほとんどは現地の方々で、1日平均1,000食の売上げをあげました。
1980年7月15日の日本での吉野家の会社更生法適用申請後の翌年、1981年3月にヨシノヤウエストは、ロサンゼルス連邦地裁に会社更生の申し立てを行い、再建への道を歩みだしました。米国の吉野家は13店舗あったうち4店舗を閉店し、ロス地区の9店舗に絞込み再出発しました。
会社更生の取り組みとして、ヨシノヤウエストでは新メニューが開発されました。ラージサイズ、グリーンサラダの他、ビーフボウルに次ぐ第二の主力商品「テリヤキ・チキンボウル」が誕生したのもこの時です。「テリヤキ・チキンボウル」は、ダイエットブームのさなかアメリカ国民の嗜好が赤肉(ビーフ)から白肉(チキン・魚)に変化したこともあって大ヒット商品となりました。
1985年12月、ヨシノヤウエストは165万ドルの債務の返済を完了させ、日本より一足早く会社更生を完了させました。さらにこの年の12月20日、ヨシノヤアメリカを吸収合併し、業務拡大に向けての一歩を踏み出しました。
1988年、各分野で目覚しい発展をみせていた台湾において、台湾1号店の館前店をオープンしました。
台湾では古くからの特有の文化により牛肉を食べない人が多く、また安く利用できる屋台が多く存在しています。それら台湾固有の文化背景や観念、習慣に十分注意しつつ、台湾吉野家は現地の人々に喜ばれる商品とサービスの提供、実情や環境にあった店舗開発を行いました。
当時急成長を見せていた香港に吉野家を出店する為、現地企業との合弁会社YOSHINOYA FAST FOOD (HONG KONG)LIMITED.が設立されました。香港の店舗は、明るいオレンジとグリーンを基調にした落ち着いた印象のデザインであり、また、店舗の立地がオフィス街であったことから高級指向のお客様に広く受け入れられました。開店当日は長蛇の列ができ、新聞や雑誌でも取り上げられるほどの注目を集めました。
8月8日、台湾吉野家は日本のようなカウンター席で後会計ではなく、テーブル席がメインで先にお会計を行うウォークアップ店舗として「士林店」をリニューアルオープンさせました。メニューもこれまで異なり、ビーフボウルに併せてテリヤキ・チキンボウルが販売されました。台湾においてもヘルシーなチキンの人気は非常に高く、テリヤキ・チキンボウルの売上げは上々で、ビーフボウルとの構成比が1対1になるほどの評判でした。
北京周辺には2元ほどで食事できる屋台が多く見られるのに対し、吉野家の価格設定はビーフボウル6.5元と、北京の外食店では中・上クラスの位置付けでした。店舗形式は単独ではなくフードコート形式で展開し、他店との相乗効果や珍しさによって現地の人々の興味をひきました。メニューはビーフボウル、チキンボウル、コンボが主力商品であり、オープン時には平日で約1,000食、休日には約2,000食を売上げ、注目されました。
上海1号店の南京東路先施店は、上海で一番歴史のある繁華街である「南京東路」に面しており、これからの吉野家の積極的な中国展開において旗艦店としてオープンしました。
10月27日に深圳吉野家快餐有限公司の1号店である華発北路店がオープン。華発北路店は中国有数の繁華街にある大型ショッピングセンターにあり、天井が高くおしゃれなカフェのような店内でした。
北京吉野家快餐有限公司は、人民日報社市場情報センター主催の「2004年中国FFチェーン市場 消費者が最も愛するブランド」として表彰されました。この賞は100以上の商業協会、30社以上のメディア、80万人以上の消費者の投票式で、北京吉野家は71%の票を獲得、また合わせて第一回北京国際美食節特別栄誉賞を受賞、中国優秀企業にも入選しました。これは吉野家ブランドが中国で認知されるばかりでなく、業績や収益が優れ、かつ社会貢献活動が高く評価された証と言えます。
2013年までに福州市と厦門市を中心に15店舗の出店を目指し、福建1号元洪城店がオープンしました。福建省では、外資系の大手ファストフード店舗はすでに出店されているものの、まだ個人営業の店舗が多く存在し、他の中国の都市と比べると、ブランド認知からのスタートでした。
6月25日、インドネシアの高級ショッピングセンター「グランド・インドネシア」内に1号店がオープンしました。席数は154席あり、日本の店舗と違い、ファストフード店のように客が入り口で注文して牛丼などを受け取り、デーブルで着席して食べる方式。
ビーフボウルは税込み25,000ルピアで、他にチキンボウル、コンボなどもメニューにある。今後3年間でまずジャカルタに計10店舗を展開、その後7-8年で地方都市も含め計100店まで増やす計画です。
8月28日、セントラルプラザ・ラップラオに1号店がオープンした。フランチャイジーであるCENTRAL RESTAURANTS GROUP CO.,LTD.は、タイで有力な華僑系企業グループであるCENTRAL GROUPの中核企業であり、大手外食グループとして500店余りを展開しています。
5月11日、吉野家とはなまるうどんの複合形態によるマレーシア1号店が、東南アジア最大のショッピングモール「ミッドバレー・メガモール」内にグランドオープンしました。
5月30日、西寧市最大の商業地区である力盟歩行者街の入り口にある青海紡績品ビルディング内に中国青海西寧市に1号店がオープン。青海紡績品店を皮切りに、3年以内に5店舗に増やす計画です。
11月27日、成都市最大の商業地区である春熙路歩行者街に成都時代百盛店がオープン。ローカルの特色と日本の和を融合させた、カジュアルな店舗とサービスを提供していきます。成都時代百盛店を皮切りに、3年以内に10店舗に増やす計画です。
5月16日に吉野家重慶第1号店である龍湖北城天街店がオープンしました。龍湖北城天街、重慶最大級の商業地区である観音橋歩行者街に接し、極めて知名度の高い商業施設であります。近年、内資外資の新ブランドが競って進出しており、若者の吸引力も極めて高く、重慶全域に向けての情報発信地として最適だと考えております。龍湖北城天街を皮切りに、3年以内に20店舗の出店を計画しております。
連城新天地は深圳市福田区中心部、地下鉄の三駅にまたがる大型地下商業街です。深圳有数のビジネス街である深圳中央商務区の地下に位置しており、平日・休日共に交通量も多く深圳における、はなまるうどんの出発点として最適の立地となります。
インドネシア1号店は、ショッピングモールLippo Mall Puriは、ジャカルタ空港から車で約20分の西ジャカルタ市に位置する、はなまるうどんのインドネシア出発点として最適の立地です。店舗は地下1階部分で日本の竹下通りをコンセプトとしたレストランゾーン内にあります。
10月1日に吉野家江西省第1号店である南昌銅羅湾広場店がオープンしました。銅羅湾広場は、紅谷灘新区プロジェクトの中心に位置し、商業・ビジネス・住宅の3要素を兼ね備えており、江西省でのブランド情報発信地として、江西吉野家の出発地点に申し分ないと考えております。銅羅湾広場店を皮切りに、3年以内に10店舗の出店を計画しております。
11月19日に吉野家河南省第1号店である郑州紫荆山路店がオープンしました。紫荆山駅の近隣位置し、商業・ビジネス・住宅の3要素を兼ね備えた地域にあります。鄭州市の中心を南北に通る幹線道路に位置し、河南省でのブランド情報発信地として、申し分ないと考えております。郑州紫荆山路店を皮切りに、2021年末までに河南省、山西省、陝西省で30店舗の出店を計画しております。
12月20日に吉野家安徽省第1号店である合肥百盛店がオープンしました。店舗の位置する淮河路歩行街は、安徽省省都・合肥市旧市街区の中心地に位置し、通行量の多い賑わいある立地であり、安徽省でのブランド情報発信地点として申し分ないと考えております。合肥百盛店を皮切りに、2年以内に10店舗の出店を計画しております。
12月23日にベトナム第1号店であるYoshinoya Ly Tu Trongがオープンしました。店舗の位置するLy Tu Trong通りは、ホーチミン市繁華街の中心でありオフィスやレジデンスも多く構えるLe Thanh Ton通りの隣に位置しており、通行量の多い賑わいある立地であり、ベトナムでのブランド情報発信地点として申し分ないと考えております。Yoshinoya Ly Tu Trongを皮切りに、3年以内に5店舗の出店を計画しております。
2021年10月に雲南1号店(昆明恒隆広場店)を開店。昆明恒隆広場は昆明市中心部、地下鉄東風広場駅と直結した大型複合施設です。施設内6階飲食エリアは昆明市においてもっともバラエティに富んだ店舗が並び、平日・休日共に多くの通行量があります。吉野家はその中でも視認性が高く、昆明市における吉野家ブランド出発点として最適の立地と思えます。
2022年1月にモンゴル1号店(The One店)を開店。The One Shopping Mallはウランバートル市内の住宅街の中心にあり、オフィスやレジデンスを多く構えるエリアに位置しています。ウランバートル中心部と首相官邸を結ぶ幹線道路「グレートモンゴリアンストリート」が近くを走るため交通量も多く、若者が集まる交友場が隣接するなど、ハンオール区の近隣住民から長く親しまれています。その利便性や視認性の高さからウランバートル市でのブランド情報発信地点として申し分がないと考えています。