General Manager Interview / グループ人材戦略室 室長インタビュー

「ひと」と組織のパフォーマンスを最大限に引き出し、 従業員と組織がともに成長する環境・風土・組織をつくる

株式会社吉野家ホールディングス
グループ人材戦略室 室長 溝尻 和弘

グループ人材戦略室の役割と機能

私は2019年よりグループ人材戦略室に所属し、2022年12月に室長に着任してホールディングスおよび国内事業会社の人材戦略に携わっています。グループ人材戦略室のミッションは、「ひと」と組織のパフォーマンスを最大限に引き出し、未来と今の吉野家ホールディングスを担う人材集団を創出することです。従業員と組織がともに成長する環境・風土・組織をつくり、変化を先導する次世代リーダーとなるための成長機会を公平に創出し、社員一人ひとりが健康で働きがいややりがいを持って多種多面にいきいきと活躍することで、企業の持続的成長ひいては社会への価値還元を目指します。
グループ人材戦略室が考える4つの機能「人材開発」「組織開発」「制度開発」「適材適所」について、グループ経営トップとの対話を通じて優先順位を定め、グループ管理本部やグループ各社と連携しながら、施策提案を行う形で全体をマネジメントしています。

経営理念「For the People」のもとでの人材育成

将来の当社グループの経営を担う人材の持続的な創出のために、グループ経営理念「For the People」のもと、採用の段階からダイバーシティ&インクルージョンを意識し、従業員の多様なキャリア形成を支援し、すべての人材が十分に能力を獲得・発揮できる環境の構築を行っています。
当社グループでは、すべての従業員を幹部候補とみなし、公平な教育の機会を提供するとともに、さらなる成長のための挑戦への機会や専門性の高い業務に必要な教育、積極的な配置転換など、成長と学びに必要な教育投資と環境の整備を行います。すべての人々に門戸が開かれた会社、それが当社グループの特徴です。

戦略人事構想にもとづく取り組み状況

2021年度よりホールディングスの執行役員以上をメンバーとする「HR(ヒューマンリソース)会議」を立ち上げ、次世代経営層の発掘・育成に向けて、幹部候補となる人材の推挙や意図的配置、若手社員の積極登用といった動きを進めています。会議メンバーの役員は、自身が担当する部門内の人材の情報や、育成の優先順位などについてグループ内で共有し、「適材適所」を検討・決定します。
また同会議では、クオータ制や役職任期制などの運用について事業会社および各部門の状況を確認しつつ、戦略人事構想に基づく制度運用のあり方を議論しています。
なおグループ人材戦略室では、グループ全社員のプロファイリングを行っており、経歴により確度の高い「適材適所」を提案していく予定です。

グループで働く人材に期待すること

店舗のオペレーションや運営、エリアマネジメントなど、当社グループの業務を通じて体得したスキルや知識は、外食産業において広く通用するものであり、社員には人的資源としての高い市場価値があります。そのことを当社グループで働く一人ひとりが自覚し、社外にも目を向けて世の中で活躍できる「吉野家グループ出身人材」になってもらいたいと思っています。
こうした形で自らの人材価値を高め、活かしていくことが、グループ経営理念「For the People」の実践にもつながりますし、それを理解して働いてもらえる企業風土づくりこそ、グループ人材戦略室の役割であると考えます。

人材戦略ロードマップ