Promise to Society(Environment)/ 「社会」への約束

食べ物を廃棄しない工夫牛丼の牛脂を
100%リサイクル
「食」に携わる企業として、食品廃棄物の発生を抑制しつつ、
再生利用により最終処分量を減らしていくことは、重要な社会的責務です。
ここでは(株)吉野家の店舗における牛脂リサイクルの取り組みを紹介します。

全店舗で年間合計3,447トンの牛脂を回収

(株)吉野家では、店舗におけるお客様の食べ残しを顧客満足の指標として捉え、発生抑制に取り組んでいます。具体的には、全店で食べ残しを定性的かつ定量的に記録・分析し、異常値が出た際の本部における対応として、味のブレと関連付け、厨房オペレーションを修正することで味の均質化を図り、結果的に食べ残しを出さないことにつなげています。
発生した食品残さ(食べ残しおよび厨房調理くず)については、店舗ごとに飼料化・肥料化などによる食品リサイクルを実施しています。地域によって食品リサイクル施設(再生利用事業者)の普及状況が異なるため、食品残さの再生利用実施率は、(株)吉野家全体で64.1%(2017年度)となっています。
一方、牛丼商品の調理過程で発生する牛脂については、1976年から油脂化・油脂製品化による100%リサイクルを全店(離島を除く)で実施しています。(株)吉野家の各店舗では、牛丼の仕込み時に発生する油をタレと牛脂に分離させる店内オペレーションを確立しています。
店舗で回収した牛脂は、全国10ヵ所の物流センター(北海道、仙台、東京、神奈川、名古屋、三重、大阪、岡山、九州、沖縄)に運搬・収集されます。その後、飼料や脂肪酸、製品原料、発電燃料としてリサイクルすべく、油脂会社から飼料・化学工場へ、そしてメーカーへと売却されていきます。
2017年度は、全国1,200店舗(2018年2月末現在)から収集した牛脂が年間合計3,447トン・229,805本の脂缶として出荷されました。
今後は、食品残さについても再生利用実施率をさらに高めるべく、リサイクルの方法を検討していきます。

牛脂リサイクルの流れ