Development of Local Communities / グローバルビジネスの展開による地域社会の発展への貢献

グローバル出店を通じて高品質なサービスや食文化を提供し、雇用の創出を促進することで、地域社会の発展に寄与します。

社会課題・世の中のニーズ

企業にとって事業活動の地域的拡大は、果たすべき社会的責任の範囲拡大を伴うことが前提となります。当社グループは、国内のみならず魅力ある日本発の外食サービスを求める海外各地のニーズに応えながら、SDGsのテーマにも挙げられている世界的な経済格差や不平等、子どもの教育格差などの社会課題に対し、グローバルビジネスの担い手として解決に寄与し、持続可能な未来を次世代に受け継いでいきます。

機会

  • 出店を通じて雇用を拡大し、地域経済を活性化
  • 高品質で安全な日本食に対する海外需要を獲得
  • 「食」を通じた教育や災害支援、非常食、ケア食の開発により地域密着企業に進化

リスク

  • 地域での信認失墜によるブランド毀損、顧客離れ
  • グローバル展開の不調が招く成長停滞

短・中期的な施策

  • 地域密着型の商品・店舗開発
  • 吉野家のオレンジドリーム号による被災地支援
  • 子ども食堂への食事支援
  • 吉野家の缶飯による非常食の開発・提供
  • 海外出店エリアの増加・新規出店による雇用拡大
  • 要介護者・高齢者向けケア食品の開発・販売

社会との共創

地域の防災啓発活動で「缶飯」を提供

吉野家は、常温ですぐに食べることができる、おいしい非常用保存食「缶飯」シリーズを販売しており、災害発生時などへの備えとしてお客様にお役立ていただいています。
2021年10月には、大阪府泉大津市と防災啓発活動に関する連携協定を締結し、家庭における防災の備えに関心を持ってもらうための啓発イベントで「缶飯」を試食提供するなど、さまざまな協力を行っています。
防災対策の重要性とともに、「緊急時だからこそ、おいしくて栄養の高い食事をとっていただきたい」という「缶飯」開発時の想いをより多くの方々にお伝えしていきます。

  • 左:缶飯牛丼 右:缶飯豚丼
  • 左:缶飯焼鳥丼 右:缶飯焼塩さば丼

買い物困難な地域でケア用食品を販売

スーパーマーケットの大型化・郊外出店に伴い、生活圏内の店舗が撤退し、日常の買い物に不自由する人々がシニア層を中心に増えています。株式会社とくし丸は、軽トラックによる「移動スーパーとくし丸」を47都道府県県で運営し、そうした買い物困難な地域を巡回する形で、シニア層のお客様への商品販売を行っています。
吉野家は、同社との連携を通じて、2022年2月より「移動スーパーとくし丸」において、ケア用食品「やわらか牛丼の具」の販売を開始しました。販売対象地域では、無料配布による販促キャンペーンも実施し、商品の認知浸透を図りました。
シニア層のお客様が求める品揃えの一つとして、咀嚼・嚥下しやすく、おいしい肉を食べる満足感が味わえる「やわらか牛丼の具」は、各地で好評を博しています。

  • 販売パートナーがお客様お一人お一人と対話しながら無料配布する様子