Providing the Joy of food and Health to more Customers / より多くのお客様に「食」の楽しさと健康を提供し、豊かなくらしを実現

圧倒的なバリューのある「食」の提供や、安全で健康に寄与する商品の開発により、人々の暮らしの豊かさに貢献します。

社会課題・世の中のニーズ

経済格差の拡大を背景に、我が国では子どもの貧困率が高止まりを示し、栄養不足や孤食など食生活の悪化が進んでいます。健康で豊かな食事は、当社グループが提供すべき最も重要な社会価値であり、それをすべての人々にお届けすることが日常食の担い手としての使命です。私たちは、原材料価格の高騰など「食」を取り巻く環境の厳しさを乗り越え、人々の健康を守る取り組みを継続していきます。

機会

  • 社会環境の変化に伴う健康需要の高まりに対応
  • 温かな日常食がもたらす生活の豊かさを提供
  • 子どもの貧困に対する社会的セーフティネットとして機能

リスク

  • 気候変動や資源獲得競争による原材料価格の高騰
  • 感染症の拡大や高齢化に伴う消費行動の変化
  • 経済格差の拡大が招く外食利用者の減少

短・中期的な施策

  • 自社開発レタスの生産基盤の構築
  • 朝食摂取の健康効果の明確化と情報発信
  • 顧客が求める健康の明確化とそれに基づく商品開発
  • 機能性表示食品のメンテナンスおよびブラッシュアップ
  • 工場における端材を活用した高付加価値商品の開発

お客様との共創

素材開発部の研究開発実績

機能性表示食品

糖の吸収を抑え、食後血糖値の上昇を緩やかにするサラシア由来サラシノールを配合した「サラ牛」(サラシア入り牛丼の具)を2017年に開発。外食業界初の機能性表示食品として公式通販ショップから発売し、吉野家店舗での提供も行いました。

続いて2018年には、食後の血中中性脂肪の上昇を抑える「ペプ牛」(グロビンペプチド入り牛丼の具)と、血圧が高めの方向けの「GABA牛」(ギャバ入り牛丼の具)の2商品を開発。生活習慣病対策ができる機能性表示食品として発売しました。

2020年には、食事にかけて食べる小袋入り調味液の機能性表示食品「だしサプリ」を開発。ペプチド、サラシア、ローズヒップ、ギャバの4種を揃え、通販および店舗で の提供を開始しました。

  • サラシア牛丼

サイドメニューの健康機能改良

サイドメニューの健康機能改良として、イヌリン(水溶性食物繊維)やヒアルロン酸、シールド乳酸菌などを加えた商品を開発しました。食物繊維は、整腸作用や血糖値上昇の抑制、血中コレステロール濃度の低下などをもたらします。ヒアルロン酸は肌の保湿力を高め、シールド乳酸菌には免疫力を高める効果があります。引き続き改良を進めてまいります。

マーケティング戦略における裏付け

素材開発部では、商品開発のみならず、マーケティング戦略によるメニュー展開やキャンペーンについても、健康に関する裏付けを行っています。

牛丼の血糖値上昇抑制効果に関する大学との共同研究は、その一例です。朝食顧客数の拡大を目指して、朝のタンパク質摂取の健康効果の裏付けを行いました。時間栄養学の先端の情報を専門家から得て、新たな試験計画も立案しました。RIZAP株式会社との共同開発による「ライザップ牛サラダ」の商品化では、たんぱく質や脂質の量についてRIZAP側の基準への適合検証や対応提案を行いました。

今後目指す方向性と取り組み

健康に関する顧客リサーチの実施

当社グループの顧客が求める健康価値の明確化に向けて、健康意識や行動をセグメント化し、調査・解析を行います。リサーチ結果をもとに、情報発信の最適化および新たな健康商品の企画提案につなげていきます。顧客リサーチは、定期的・継続的な実施を前提とし、社会や時代の変化による動きを常に捉えていきます。

代替食材に関する研究

畜肉は、需給逼迫に伴う価格高騰が常に懸念されています。さらに牛肉については飼育に伴うメタンガス排出量の多さ、飼料効率の低さなどによる環境負荷が問題視されています。素材開発部は、これを長期的課題として捉え、代替プロテインを含む幅広い新食材の研究を進めています。その中には、健康機能が期待できる新食材も多くあり、外食事業における実用可能性を確かめながら取り組みを続けていきます。

自社開発レタスの生産に向けた研究

大学発ベンチャーと共同で植物工場専用レタスの開発に取り組んでいます。このレタスは、従来の品種と比較して1株当たりのサイズが大きく、葉先の褐変壊死が発生しにくいため、生産効率の大幅な向上が期待できます。

将来的にはこの改良品種を自社栽培し、サラダ用食材として利用していく考えです。新品種の権利化についても視野に入れています。