Providing the Joy of food and Health to more Customers / より多くのお客様に「食」の楽しさと健康を提供し、豊かなくらしを実現

圧倒的なバリューのある「食」の提供や、安全で健康に寄与する商品の開発により、人々の暮らしの豊かさに貢献します。

社会課題・世の中のニーズ

経済格差の拡大を背景に、我が国では子どもの貧困率が高止まりを示し、栄養不足や孤食など食生活の悪化が進んでいます。健康で豊かな食事は、当社グループが提供すべき最も重要な社会価値であり、それをすべての人々にお届けすることが日常食の担い手としての使命です。私たちは、原材料価格の高騰など「食」を取り巻く環境の厳しさを乗り越え、人々の健康を守る取り組みを継続していきます。

機会

  • 社会環境の変化に伴う健康需要の高まりに対応
  • 温かな日常食がもたらす生活の豊かさを提供
  • 子どもの貧困に対する社会的セーフティネットとして機能

リスク

  • 気候変動や資源獲得競争による原材料価格の高騰
  • 感染症の拡大や高齢化に伴う消費行動の変化
  • 経済格差の拡大が招く外食利用者の減少

短・中期的な施策

  • 顧客が求める健康の明確化とそれに基づく商品開発
  • 機能性表示食品のメンテナンスおよびブラッシュアップ
  • 朝食摂取の健康効果の明確化と情報発信
  • 工場における端材を活用した高付加価値商品の開発
  • 自社開発レタスの生産基盤の構築
  • 代替プロテイン素材の探求

お客様との共創

C&C限定メニュー「牛丼ON野菜」をスマートミール申請

スマートミールとは健康づくりに役立つ栄養バランスのとれた食事のこと。つまり一食の中で,主食・主菜・副菜が揃い,野菜がたっぷりで食塩のとり過ぎにも配慮した食事のことです。
吉野家では2015年のベジ丼発売を始めとして野菜をもっと食べる提案を続けてきました。吉野家に来るお客様の「肉も野菜も食べたい!」ニーズに応え、このほどC&C店舗で販売してきた「牛丼ON野菜」をスマートミール基準に適合した内容にリニューアル。
女子栄養大学と吉野家ホールディングスが包括連携協定を結び、スマートミールの認知拡大を図る第一弾商品です。(「牛丼ON野菜」のスマートミール認証は現在審査中です。)

朝食と「幸せ度」の関係を調査

吉野家は2022年10月、東北大学ナレッジキャスト株式会社および株式会社NeU(ニュー)と共同で、20代から60代の働く人1,000人を対象に「朝食習慣と幸せ度・ライフスタイルに関する調査」をインターネットによるアンケート形式で実施しました。東北大学ナレッジキャストは東北大学が100%出資するコンサルティング会社、NeUは同大学と株式会社日立ハイテクが設立した脳科学カンパニーです。
調査結果は、朝食頻度が高い人ほど「幸せ度」が高く、「ポジティブな意識」が強い傾向を示すなど、朝食習慣と「幸せ度」「生活満足度」の相関関係が明確に表れる一方、コロナ禍やスマートフォン使用の長時間化など、ライフスタイルの変化が生じている様子が見られました。
吉野家が提供する朝食は、ご飯を中心にいろいろな食材を食べる和朝食で、たんぱく質の理想的な摂取を可能としています。今後こうした朝食の健康メリットを訴求するプロモーションに今回の調査結果を活かすとともに、朝食のテイクアウト展開など新たな開発につなげていく考えです。

代替プロテインの導入に向けて

吉野家の主要食材である牛肉は、需給逼迫に伴う価格高騰が常に懸念材料となっており、さらに牛の生育に伴うメタンガス排出量の多さ、飼料効率の低さなどによる環境負荷が問題視されています。これを当社グループの長期的課題として捉え、将来的に牛肉を使用したメニュー以外の選択肢となりうるたんぱく食材の導入について研究を進めています。実用化には至っていませんが、健康機能食材としての効果も踏まえつつ、当社グループならではのおいしさを提供できるよう幅広く代替素材を探し、試行・検討していきます。

「健康な食事・食環境」の認証へ

「健康な食事・食環境」コンソーシアムが審査するスマートミールの認証取得に向けて、当社グループ業態の既存メニューから同認証基準に適合するものを選定し、申請いたしました。
スマートミールとは、「健康に資する要素を含む栄養バランスのとれた食事」を指します。今回は、吉野家のC&C店舗で提供する「牛丼ON野菜」による認証取得を目指しています。取得した場合、全国展開する外食チェーンとしては、数少ない認証事業者の一つとなります。

  • C&C店舗提供 牛丼ON野菜