私たちは、「積極的な情報開示や資本効率を意識した健全なコーポレートガバナンスを通じて事業の成長を図り、得た利潤については、株主の皆様に対して適正な還元を行います。」に基づいて行動することをお約束いたします。
株主・投資家の皆様とともに成長・発展を分かちあう関係を築くために、適時適切に情報開示を行う透明性の高い健全な経営を行うことを基本的な考え方としており、この基本的な考えに沿って、事業活動を行うことで健全な利益を生み出してまいります。また、IR活動や株主総会を通しての株主・投資家の皆様とのコミュニケーションを促進し、企業活動の説明責任を果たすとともに、その理解を促進してまいります。
当社は、株主様との積極的な対話をコーポレートガバナンスに関する基本方針の一つに掲げています。
機関投資家とのエンゲージメントは、吉野家ホールディングスグループ企画室のIR担当が中心となり、決算説明会や年間約100回の個別ミーティングを通じて、対話を重ねています。2020年度は、コロナ禍による緊急事態宣言を受け、決算説明会をオンライン形式に切り替えて開催しました。今後も状況に合わせて開催方法を考慮し、スピーディーな情報開示を行ってまいります。
個別ミーティングでは、当社の事業特性、持続的成長に向けた課題、各セグメントの強み・弱みと戦略などについて意見交換し、経営にフィードバックする「等身大でのIR」を実施しています。また、当社の経営層と機関投資家の責任投資部による対話も進めており、社会の公器として当社が果たすべき役割や、市場の要請に応えて対応すべき課題などについてディスカッションしています。
2020年度の個別ミーティングは、コロナ禍への対応施策と業績への影響、今後の経営・財務戦略およびコーポレートガバナンスが主なテーマとなりました。機関投資家からは、コロナ環境にスピーディーに対応した営業施策や構造改革の進展について高評価を受ける一方、各セグメントの業績改善状況を踏まえた戦シフト、ROEをより意識した経営判断、サクセションプランなどに関する指摘があり、闊達な議論が行われました。
市場の声に耳を傾けて経営に取り入れ、持続的成長につなげるべく、引き続き投資家とのエンゲージメントに注力してまいります。
当社は剰余金の配当について、株主の皆様への安定的かつ継続的な利益還元を維持しつつ、経営環境や資金需要の状況、連結業績の動向、事業成長に必要な内部留保の充実などを総合的に勘案し、決定することを基本方針としています。配当の実施は、中間配当と期末配当の年間2回を原則とし、期末配当については株主総会、中間配当については取締役会での決議に基づき決定します。また内部留保資金の活用については、グループの成長に向けた事業投資など、将来にわたって株主利益を増大させるための投資を優先していく考えです。
当社は、(株)吉野家、(株)はなまるの国内店舗共通でご利用いただける「株主様ご優待券」を年2回、5月と11月に発行しています。当社グループの商品・サービスへの取り組みを知っていただく株主施策として、今後も本制度を継続したいと考えています。
200株以上の株主様にはご案内をお送りしますので「商品詰め合わせセット」との引き換えも可能です。