私たちは、「従業員の個性や自主性を尊重し、公正に活躍の機会を創出し、仕事の達成感や人生の充実感を共有します。
また、労働環境の継続的改善や、企業の社会的地位を向上させることにより、従業員やその家族がグループに所属していることを誇りに思えるような企業になります。」に基づいて行動することをお約束いたします。
人材重視を基本的な考え方としており、従業員を分け隔てることなく、客観的かつ公平な評価、健康と安全に配慮した職場環境を従業員に提供してまいります。
社員数 | パート社員数 | 合計 | |
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2017年2月期 | 4,251名 | 15,730名 | 19,981名 |
2018年2月期 | 4,168名 | 17,145名 | 21,313名 |
2019年2月期 | 4,392名 | 17,533名 | 21,925名 |
2020年2月期 | 4,581名 | 18,111名 | 22,692名 |
2021年2月期 | 4,043名 | 13,395名 | 17,438名 |
※社員数は、就業人数であります。
※パート社員数は、臨時従業員の連結会計年度における平均雇用人員であります。
(有価証券報告書参照)
当社グループは2015年5月、従業員の心と体の健康を経営の柱の一つに位置づける「ウェルネス経営」を宣言しました。これは、「食」を通じてお客様に健康を提供する企業のあり方として、まず、従業員の健康を保持するべきとの考えから、社内における健康リテラシーを高め、従業員の健康増進に向けた活動を推進していくものです。
「ウェルネス経営」の導入初年度は、スマートフォンアプリを活用した食事指導・生活習慣指導を開始し、健康診断の結果が改善するなどの成果が得られました。
2017年は、外部から講師を招いて「糖尿病予防啓蒙セミナー」を開催しました。糖尿病は自覚症状が少なく、予防や治療が難しい病気です。セミナーでは糖尿病の定義に始まり、血糖値が高くなる原因や糖尿病による合併症の怖さ、「隠れ糖尿病」や「食後高血糖」などの糖尿病前段階について説明があり、希望者には、血糖値の測定や保健師による生活改善セミナーを行うなど、従業員の健康を継続的に見守っていくカリキュラムとして実施しました。
当社グループでは、お客様においしい商品を早く正確に提供するために、従業員の技能向上につながる社内競技イベントを毎年行っています。
中国では年に1回、現地吉野家事業会社の営業代表者が一堂に会し、「吉野家品質」の具現化・共有を図るべく、「吉野家オペレーションコンテスト」を実施しています。同コンテストは、中国全土からFCエリアも参加し、調理・接客・店舗運営等、日々の業務を通じて高めた技術を競い合うものです。日本の吉野家からも選抜メンバーがエキシビションで参加しています。
(株)はなまるでは、製麺工場における「麺取りコンテスト」と店舗スタッフを対象とする「オペレーションコンテスト」をを実施しています。(株)吉野家は、牛丼の盛り付け技術と運営コントロールを合わせた店長の総合力を競う実技コンクール「グランドチャンピオン大会」を開催。2017年は、初の女性チャンピオンが誕生しました。
これからもお客様により高いご満足をお届けするために、グループ各社とも技術の向上に努めてまいります。
(株)はなまるは、2017年度から「ライフ・ワーク・バランス推進部」を発足し、従業員全員が「HAPPY」になることを目指す取り組みを進めています。その一環として2017年9月、特定非営利活動法人ファザーリング・ジャパンの主宰する「イクボス企業同盟」に加盟しました。
「イクボス」とは、ファザーリング・ジャパンが提唱・推進している人物像のことで、「職場でともに働く部下・スタッフのライフワークバランス(生活と仕事の両立)を考え、その人のキャリアと人生を応援しながら、組織の業績においても結果を出しつつ、自らも仕事と私生活の両方を楽しむことができる上司(男女の経営者や管理職)」を指します。
(株)はなまるでは、こうした「イクボス」の考え方を管理職に浸透させ、従業員が楽しく健やかに働ける職場の実現につなげていく考えです。
少子高齢化が進む我が国の人口は、2008年をピークに減少に転じ、その中で労働人口の減少が加速しています。厚生労働省の労働経済動向調査では、すべての産業で正社員およびパートタイム労働者の不足超過状況が続いており、当社グループが属する飲食サービス業においては、特にパートタイム労働者の不足が顕著となっています。
当社グループは、労働負荷を軽減し、職場環境の改善を図ることで人材の確保と退職抑止につなげるべく、社外の知見を活かしたテクノロジーの導入を進めると同時に、従業員の多様な働き方を可能にする制度改革にも積極的に取り組んでいます。
産業 | 2019年5月調査1) | 2019年8月調査1) | 2019年11月調査1) | ||||||
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不足 | 過剰 | D.I. | 不足 | 過剰 | D.I. | 不足 | 過剰 | D.I. | |
調査産業計 | 32 | 2 | 30 | 31 | 2 | 29 | 31 | 3 | 28 |
宿泊業, 飲食サービス業 | 53 | − | 53 | 60 | 2 | 58 | 60 | 1 | 59 |
出典:厚生労働省 2019年11月 労働経済動向調査
注:無回答を除いて集計している。
1)5月調査は5月1日現在、8月調査は8月1日現在、11月調査は11月1日現在の状況である。
2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催を機に、ボランティア参画意識が高まっています。吉野家は企業としての貢献を果たしつつ、従業員の多様な働き方に対応すべく、ボランティア活動に対して有給休暇を付与する「ボランティア特別有給休暇制度」を外食産業では初めて導入しました。
吉野家で働くパート・アルバイト従業員を対象に、防災運動や被災地支援、スポーツ大会の開催サポート、地域の清掃や森林の保全、児童福祉・障がい者・高齢者施設への支援などのボランティア活動について、通常の有給休暇に加え1日を付与しています。
吉野家では、経済的理由により大学進学が困難な学生アルバイト従業員に対し、学資支援を行う奨学金制度を設け、2017年から運用しています。
本制度は、審査に合格した吉野家のアルバイト従業員(年間定員10人)を対象に入学金・授業料用途の奨学金を貸与するものです。大学卒業後に当社へ入社し、4年間勤務を継続した場合は、奨学金の返済を全額免除され、他社外食企業に入社した場合は半額を免除されます。
経済的な問題を抱える若者を支援するとともに、外食産業の発展に寄与する人材を育成すべく、本制度を継続していく方針です。