History of Overseas Expansion/ 海外展開の歴史

1970年代

「Beef Bowlの米国上陸」

1970年代

吉野家の海外展開の第一歩は、牛丼店の出店ではありませんでした。
当時、輸入量が限られていた牛肉を直接買い付けるため、1973年、米国にUSA吉野家を設立したことからスタートしたのです。しかしその翌年、日本政府は牛肉輸入を禁止。輸入再開のめどが立たなかったことから、USA吉野家は買い付けに替わる業務として、1975年、デンバーに牛丼店をオープンし、牛丼は「Beef Bowl」と名付けました。
窮余の策として始めた米国での店舗展開でしたが、現地では大変な人気を呼び、また和製ファストフードの海外進出として日本国内でも話題になりました。
1977年には米国200店構想を掲げ、西海岸の拠点としてヨシノヤウエストを設立。その2年後、ロサンゼルス1号店を出店しました。

年代 海外吉野家
店舗数
当社の海外展開 社会の動き
1973年 - 米国 USA吉野家を設立

デンバーに牛肉の買い付けを目的とした米国現地法人USA吉野家を設立。
もっと詳しく

  • 日本円など変動相場制に移行
  • 第一次石油危機、OPECが原油価格を引き上げ
1974年 - - -

牛肉輸入禁止(2月)翌年6月解除
もっと詳しく

大規模小売店舗法施行(3月1日)

1975年 2 米国
海外展開スタート

牛肉輸出禁止を受け、USA吉野家は「Beef Bowl」と銘打ってデンバーに1号店をオープン。(2月17日)
もっと詳しく

大量国債発行時代始まる

1977年 3 米国
アメリカ200店舗展開を目指す

アメリカでの200店舗展開構想にむけて、西海岸への出店の拠点としてヨシノヤウエスト設立。(11月30日)

-
1979年 13 米国
ロサンゼルス1号店オープン

ロサンゼルス1号店(7th店)がオープン。(6月4日)

第二次石油危機(3月17日)

1980年代

「ロサンゼルス地区での再出発とアジア展開のスタート」

1980年代

1980年代は海外の吉野家にとっても会社再建の10年間でした。
1980年7月に国内で吉野家が会社更生法適用を申請。米国法人も翌1981年3月に会社更生の申し立てを行い、自力更生の道を歩んでいくことになります。ロサンゼルス地区の9店舗に焦点を絞り再出発したヨシノヤウエストでは、復活に向けた取り組みとして新メニュー「テリヤキ・チキンボウル」を販売。これが大ヒット商品となります。
1984年、新規出店も再開。1985年には国内の吉野家より一足早く会社更生を終了させました。翌年には米国20店舗出店を達成。これが大きな自信となり、1988年には台湾1号店もオープンし、海外展開を再び強化させていくことになります。

年代 海外吉野家
店舗数
当社の海外展開 社会の動き
1980年 13 -

*株式会社吉野家、会社更生法適用申請(7月15日)

改正外為法(内外証券投資を原則自由化)施行

1981年 9 米国 ロサンゼルス地区からの再出発

ヨシノヤウエスト、LA連邦裁判所へ会社破産法申請。9店舗に絞り再出発。(3月24日)
もっと詳しく

第二の主力商品「テリヤキ・チキンボウル」発売

もっと詳しく

建築基準法改正(新耐震設計基準制定)

1983年 9 米国

ヨシノヤウエスト更生計画認可決定。(10月18日)

東京ディズニーランドオープン(4月15日)

1984年 10 米国
ヨシノヤウエスト

ヨシノヤウエスト出店(パサデナ店)再開。(5月19日)

日本人の平均寿命が男女ともに世界一に

1985年 15 米国 会社更生完了、業容拡大へ

ヨシノヤウエスト、会社更生完了。(12月)
もっと詳しく
テリヤキ・チキンボウルがダイエットブームで大好評。

筑波科学万博(3月17日)

1986年 20 米国 ヨシノヤウエスト20店舗達成

男女雇用機会均等法施行(4月1日)

1987年 24 台湾 アジア市場での店舗展開を目指し、合弁会社 台湾吉野家股份有限公司設立(10月6日)

日本国有鉄道(国鉄)分割民営化(4月1日)

1988年 33 台湾
台湾一号店

台北に台湾1号店(館前店)オープン。(2月6日)
もっと詳しく

インサイダー取引規制の導入

1990年代

「アジア市場へ積極的に参入」

1990年代

1990年代、海外の吉野家はアジアへの本格進出を実施していきます。
まず1991年に香港1号店をオープン。現地では大変な話題を集めました。一方、米国のヨシノヤウエストも順調に拡大し、この年50店舗を達成。1992年には中国・北京に1号店を、フィリピンにも1号店をオープンさせました。
翌年以降もインドネシア、タイ、韓国、シンガポールと、アジア各国に意欲的に出店していきました。出店形態、メニューなどは国や地域によってさまざまで、グローバルスタンダードな手法の確立を模索した時期でもあったといえます。

年代 海外吉野家
店舗数
当社の海外展開 社会の動き
1991年 66 香港
高級指向
香港1号店”高級指向”で注目

合弁会社ヨシノヤ ファストフードホンコン設立。(2月)
香港1号店オープン。(5月15日)
もっと詳しく

商法改正(1人設立可能、最低資本金制度)

フィリピン

合弁会社ヨシノヤ フィリピンズインク設立。(2月)

台湾 ウォークアップ店舗として士林店リニューアルオープン(8月8日)

テリヤキ・チキンボウルが台湾上陸。
もっと詳しく

米国 ヨシノヤウエスト50号店達成

ヨシノヤウエスト、50号店(サウスポモナ)オープン。(11月)

1992年 74 中国
北京フードコート形式
北京1号店”フードコート形式”で話題に

北京1号店(王府井)がオープン。(3月18日)
もっと詳しく

改正大規模小売店法施行

フィリピン

フィリピン1号店(ロビンソン・ギャラリア)オープン。(6月12日)

米国

ヨシノヤウエスト研修センター(ヨシノヤ・カレッジ)完成(9月)。テリヤキステーキボウル発売。

1993年 83 インドネシア

インドネシア大手企業とフランチャイズ契約締結。(10月28日)

  • 金融制度改革法施行
  • 商法改正
フィリピン

フィリピンフランチャイズ契約解消。(10月)

1994年 94 米国

ヨシノヤウエスト、ロス地震の被災者にビーフボウル無料提供。(1月)

-
タイ

タイ大手企業とフランチャイズ契約締結。(6月8日)

遼寧

遼寧1号店(瀋陽中街店)オープン。(10月18日)

インドネシア

インドネシア1号店(ポンドック・インダ・モール)オープン。(10月28日)

1995年 116 タイ

タイ1号店(フューチャーパークバンケー)オープン。(3月15日)

  • 阪神・淡路大震災(1月17日)
  • 製造物責任法(PL法)施行
米国

ヨシノヤウエスト ドジャーススタジアムへ出店。(6月2日)

韓国

韓国大手企業とフランチャイズ契約締結。(9月28日)

1996年 136 米国

フランチャイズ事業の管理会社ヨシノヤフランチャイズオブノースアメリカ(YFNA)設立。

O-157による集団食中毒発生

韓国

韓国1号店(江南駅前)オープン。(9月6日)

1997年 145 シンガポール

Wing Tai Investment & Developmentとフランチャイズ契約締結。(5月27日)

アジアヨシノヤインターナショナルがWing Tai Retail Pte. Ltd.からYoshinoya (S) Pte. Ltd.の全株式を取得し、連結子会社化(2016年6月30日)

シンガポール1号店・2号店同時オープン
シンガポール1号店・2号店同時オープン

1号店(ニー・アン・シティ)、2号店(スコッツピクニック)が同時オープン。(9月20日)

  • 消費税5%へ引き上げ
  • 香港がイギリスから中国に返還(7月1日)
  • アジア通貨危機
米国

フランチャイズ店舗1号店オープン。(12月18日)

1998年 147 タイ

タイでのフランチャイズ契約解消。(3月)

  • 新改正外為法施行
  • 日本版ビックバン成立
韓国

韓国でのフランチャイズ契約解消。(6月)

インドネシア

インドネシアでのフランチャイズ契約解消。(7月)

2000年代

「世界に広がる、吉野家ブランド」

2000年代

2000年以降、吉野家は成長著しい中国を含めた東アジアや東南アジアを中心に、海外展開をさらに加速させていきます。
2002年、中国に上海1号店、深圳にも1号店をオープンさせ、中国展開を積極化させていきます。2005年には北京で吉野家が「消費者が最も愛するブランド」として表彰され、吉野家が北京において一つのブランドとして認知されたことを示しています。
2009年、米国を除く海外の吉野家を統括する目的で吉野家インターナショナルを設立。2009年末の時点で、海外吉野家の合計店舗数は400店に迫ろうとしていました。

年代 海外吉野家
店舗数
当社の海外展開 社会の動き
2001年 168 米国

ヨシノヤニューヨーク・インク設立。(1月8日)

日本国内でBSE発生(9月)

フィリピン

Century Pacific Yoshinoya Inc. とフランチャイズ契約締結。(6月13日)
MRTメトロポイント店オープン。(12月15日)

2002年 195 米国

ニューヨーク1号店(Times Square 42nd street店)オープン。(3月25日)

  • 欧州単一通貨ユーロ流通スタート。
  • アジアで新型肺炎(SARS)が猛威。
上海

合弁会社上海吉野家快餐有限公司設立。(6月3日)

上海1号店オープン

上海1号店(南京東路先施店)オープン。(8月8日)
もっと詳しく

2003年 226 内モンゴル

内モンゴル1号店(維特利店)オープン。(11月15日)

  • 食品安全基本法施行
  • 米国でBSE発生(12月)
マレーシア

Yoshinoya Food System Malaysia Sdn Bndとフランチャイズ契約締結。(12月8日)

2004年 258 オーストラリア

Competitive Foods Australia社との合弁会社Yoshinoya Australia Pty Ltdを設立。(1月7日)

アジアで鳥インフルエンザが猛威

マレーシア

クアラルンプールに1号店のMid Valley Megamall店、2号店のOne Utama店オープン。(1月15日)

深圳

合弁会社深圳吉野家快餐有限公司設立。(10月21日)

オーストラリア

シドニーに1号店(Darlinghurst店)オープン。(10月25日)

深圳
深圳1号店オープン

深圳1号店(華発北路店)オープン。(10月27日)
もっと詳しく

2005年 253 北京
消費者が最も愛するブランドに

北京吉野家快餐有限公司が「2004年中国FFチェーン市場 消費者が最も愛するブランド」として表彰される。
もっと詳しく

愛知で愛・地球博開催

2008年 350 福建

合弁会社福建吉野家快餐有限公司設立(6月5日)

福建1号店オープン

福建1号店(元洪城店)がオープン。(9月2日)
もっと詳しく

  • J-SOX法導入
  • 米証券大手リーマン・ブラザーズ破綻。
2009年 399 日本

アジアにおける吉野家事業展開の更なる飛躍を目指して、株式会社吉野家インターナショナル設立。(2月5日)

新型インフルエンザ流行。

インドネシア

MULTIRASA NUSANTARA CO.,LTDとフランチャイズ契約締結。(9月)

オーストラリア

オーストラリア・マレーシアでのフランチャイズ契約解消。(9月)

マレーシア

2010年代

「海外1,500店舗達成を目指して」

2010年代

吉野家ホールディングスグループは海外の事業を成長ドライバーとして位置づけ、成長戦略を推し進めています。
2010年、米国で100店舗を突破し、1998年のアジア通貨危機で一度は撤退したインドネシアに再進出。2011年にはタイにも再進出を果たしました。
2013年には、海外の吉野家店舗数は600店舗を突破。そして2014年、アジアヨシノヤインターナショナルをマレーシアに設立しました。海外各地域における現地経営体制を確立できたことで、現地市場に最適化したスピーディーな経営判断・意思決定が可能となりました。
その中で、長年の海外進出から蓄積されたノウハウを日本国内およびグループ全体にも還元しながら、グローバルに展開する企業グループとしての地位の確立を目指していきます。

年代 海外吉野家とはなまるの店舗数 当社の海外展開 社会の動き
2010年 439 米国 ヨシノヤアメリカ100店舗突破(2月)
  • 上海交際博覧会(上海万博)開催
インドネシア
インドネシア再上陸

グランド・インドネシア店オープン。 (6月25日)
もっと詳しく

タイ

CENTRAL RESTAURANTS GROUP CO.,LTDとフランチャイズ契約締結。(11月)

2011年 493 上海 はなまるうどん上海1号店(上海美羅城店)オープン(2月17日)

東日本大震災(3月11日)

タイ
タイ再上陸

セントラルプラザ・ラップラオ店オープン。(8月28日)
もっと詳しく

黒龍江・吉林 黒龍江・吉林1号店(埃徳蒙頓店)オープン。(9月30日)
2012年 586 - 海外500店舗達成。
  • 東京スカイツリー開業
  • 欧州債務危機により、
    一時140年ぶりの円高となる
2013年 647 カンボジア

MEAS DEVELOPMENT CO.,LTD.とフランチャイズ契約締結(3月)

カンボジア1号店オープン。
キングスロード店オープン。(11月6日)

「和食」無形文化遺産に登録決定

2014年 647 青島

吉野家 餐飲管理(上海)有限公司 青島分公司設立(3月)

青島1号店(青島永旺店)オープン。(3月7日)

ソフトバンク人型ロボット発表

武漢

吉野家 餐飲管理(武漢)有限公司設立(8月)

武漢1号店(武漢永旺夢楽城 金銀潭店)
はなまるうどんとともにオープン。(12月19日)
2015年 675 マレーシア

アジアヨシノヤインターナショナル設立(2014年11月)

マレーシア1号店(ミッドバレー・メガモール店)
はなまるうどんとともにオープン。(5月11日)

もっと詳しく

ミラノ万博開催

中国

吉野家(中国)投資有限公司を設立。(6月9日)

2016年 733 青島
はなまるうどん青島1号店(青島永旺店)オープン(5月8日)
  • 日銀、追加緩和策として
    「マイナス金利政策」の導入を決定
  • マイナンバー制度運用開始
  • 英国国民投票でEU離脱派が勝利
シンガポール

アジアヨシノヤインターナショナルがWing Tai Retail Pte. Ltd.からYoshinoya (S) Pte. Ltd.の全株式を取得し、連結子会社化(6月30日)

福建
はなまるうどん福建1号店(厦门湾悦城店)オープン(9月10日)
青海

西寧申隆餐飲管理有限公司とフランチャイズ契約を締結(9月)

2017年 821 四川

成都龙磐实业有限公司と合弁契約を締結(6月)

日経平均株価、約26年ぶりの高値となる

青海
青海1号店(青海紡績品店)オープン(5月30日)

もっと詳しく

インドネシア

ハッピーレストランツインドネシアを設立(10月)

四川
四川1号店(成都時代百盛)オープン(11月27日)

もっと詳しく

2018年 923 重慶

吉野家餐飲管理(重慶)有限公司設立(2月)

重慶1号店(龍湖北城天街)オープン(5月16日)

もっと詳しく

築地市場閉鎖、豊洲市場へ移転

深圳

花丸餐飲管理(深圳)有限公司設立(5月)

はなまるうどん深圳1号店(深圳連城新天地店)オープン(7月24日)

もっと詳しく

インドネシア
はなまるうどんインドネシア1号店(Lippo Mall Puri)オープン(9月5日)

もっと詳しく

江西

吉野家江西餐飲管理有限公司設立(6月)

江西1号店(南昌銅羅湾広場)オープン(10月1日)

もっと詳しく

河南

天津合兴吉野家快餐有限公司設立(4月)

河南1号店(郑州紫荆山路)オープン(11月19日)

もっと詳しく

2019年 994 安徽

安徽岸香国际控股集団有限公司と合弁契約を締結(10月)

安徽1号店(合肥百盛)オープン(12月20日)

もっと詳しく

天皇陛下が即位

ベトナム

V Lotus Holdings Join stock Companyとフランチャイズ契約を締結(10月)

2020年代

「基盤整備、そして更なる成長へ」

2020年代

2020年に全世界で拡大した新型コロナウイルス感染症は吉野家ホールディングスグループに大きな影響を与え、これまでの成長戦略の変更を余儀なくされました。2020年度は、各エリアで食のインフラとしての役割を果たしながら、グループ全体でコスト構造を見直し、立地特性の変化に合わせて閉店を実施し、収益性の回復を図りました。2021年以降、各エリアにおいて“新しい生活様式”に対応したサービスの提供・店舗モデルを展開することで、更なる成長を目指します。

年代 海外吉野家とはなまるの店舗数 当社の海外展開 社会の動き
2020年 963 ベトナム
ベトナム1号店(Yoshinoya Ly Tu Trong)オープン(12月23日)

もっと詳しく

  • 世界中で新型コロナウイルス感染症が拡大
  • 東京五輪が延期
2021年 971 雲南
雲南1号店(昆明恒隆広場店)オープン(10月15日)

もっと詳しく

  • 東京五輪、パラリンピック開幕
2022年 964 モンゴル
モンゴル1号店(The One店)オープン(1月13日)

もっと詳しく

  • 東京証券取引所、新市場区分へ移行
  • 日経平均株価、約32年ぶりの高値に

※店舗数は、12月末店舗数。

閉じる