株主・投資家との対話
中間株主通信
当社は、持続的な成長と中長期的な企業価値向上のため株主の皆さまと積極的な対話を行い、株主の皆様のご意見やご要望を経営に反映させていくことが重要と認識しています。株主様との対話の一環として、中間株主通信を株主の皆様へお送りしました。
2025年2月期中間株主通信
吉野家
テイクアウト・デリバリー専門店など新サービスモデル店舗の出店状況
当期は、日本全国で1,500店舗達成を目指し、100店規模の出店と改装に取り組んでいます。その柱となるのが、新サービスモデル店舗の積極出店です。現在、クッキング&コンフォートスタイルの店舗は400店舗を超え、テイクアウト・デリバリー専門店は43店舗となっており、全店舗の3割以上を占めています。出店に加え、テイクアウト・デリバリー専門店に関しては、店舗の収益化に向け、活動しています。今後は、首都圏や中心都市だけでなく、日本全国で新サービスモデル店舗の出店速度を加速し、お客様の体験価値・利便性向上を図るとともに、ひとりでも多くのお客様に吉野家のおいしい牛丼やから揚げを提供してまいります。


介護食「吉野家のやさしいごはん」の販売を拡大中
安全で健康に寄与する豊かな食事を提供することは、日常食の担い手である吉野家の重要な社会価値と考えており、伝統の味を守りながらも改良を加えて新たな商品を生み出しています。その一環として、ドラッグストアやスーパーなどで嚥下咀嚼機能が低下された方、介護中の方を対象とした「吉野家のやさしいごはん」を販売しています。介護される方はもちろん、病院や施設で働く医療従事者の皆様にも商品をもっと知っていただきたいという思いから、8月に開催された第30回日本摂食嚥下リハビリテーション学会学術大会では、講演や商品をお試しいただけるブース運営を実施し、周知を図りました。


SPEEDIA
男性や海外のお客様にも人気のSPEEDIAのオーストリッチオイル
当期は、日本全国で1,SPEEDIAでオーストリッチの新規機能研究を行う過程で、オイルの美容効果が高いことが判明しました。肌馴染みが非常に良く、美肌成分の浸透促進効果が高いことに着目して開発した商品が「グラマラスブースターオイル」です。スキンケアの一番初めにお使いいただくと、その後に使用する化粧水などの成分をぐんぐんお肌に届ける役割を果たし、肌本来の美しさを呼び覚まします。性別年齢を問わず、どなたにでもご使用いただけます。都内で期間限定ショップを展開した際は、海外のビジネスマンや男性のお客様も多数来店されました。また、このオイルを使った「グラマラスエイジングクリーム」も販売しています。事業発表記念として、2024年8月末の株主様に限り、SPEEDIAのスキンケア商品を株主優待の引換商品としました。

海外
シンガポールでコンセプトストアをオープン 画家・ジミー大西氏とのコラボレーションを実施
当期は、日本全国で1,9月にシンガポールの中心地にあるショッピングモール内の吉野家ブギスジャンクション店を、リブランディングの一環でコンセプトストアとしてリニューアルオープン。カラフルな色彩、躍動感溢れるタッチで描かれるジミー大西氏の『シンガポール』を題材にした作品を店舗デザインに取り入れ、ブランドイメージを刷新しました。また、10月には、ラーメン事業にてグループ初となる欧州1号店をオープン。英国スコットランドの首都、エディンバラにとんこつ鶏がら醤油「ばり嗎」を出店しました。


はなまる
猛暑にヒットした「鬼おろしぶっかけ」と「冷やし担々」
当期新発売した「鬼おろしぶっかけ」が大変ご好評をいただきました。讃岐うどんに大根おろしを山のようにたっぷり盛り付け、柴漬などを添えた商品は、特に40代から60代の女性からのご支持を得ました。彩り鮮やかで見た目のインパクトが抜群で、大根おろしと薬味により食が進む逸品は、多くの人々の食欲をかきたてました。また、夏の定番商品「冷やし担々」は肉味噌の調理方法を見直すことで、さらなるおいしさを実現し、好調な販売数を維持しました。さらに、猛暑の影響で生ビールセットに高い需要が見られました。


子ども食堂をはじめとした社会・地域貢献活動の推進
グループとして2020年から開始した子ども食堂への支援は、徐々に取り組みを広げています。はなまるでは、はなまる子ども食堂プロジェクトを2021年から開始。年間を通じてはなまるうどんの商品を無償提供しています。そのほか、地域が主催したうどん教室で子どもたちに実技指導を行うこともあります。食の体験を通して全てのステークホルダーの「喜び」と「幸せ」に貢献できるよう、今後も従業員主導型の地域社会貢献活動に尽力していきます。


その他
宝産業(株)が吉野家ホールディングスのグループ会社に
当社グループは、ラーメン事業を次なる事業の柱と位置づけ、中長期的に拡大を目指しています。成長の基盤づくりを進める中で、5月にラーメン商材に特化した宝産業がグループ入りしました。宝産業は1970年に製麺会社として創業し、現在は日本では京都、千葉、さらにはアメリカやフランス、インドネシア、タイ、フィリピンと6ヶ国・7つの工場でラーメン専門店の要望に沿ったオリジナルの麺やスープを開発、製造、提供しています。ラーメンは日本の国民食であり、世界中から注目されています。宝産業がグループに加わることで、ラーメン事業のより一層の収益基盤の強化・拡大を図ります。


財務ハイライト
