社内環境整備方針

「ひと」が持つ多様性を活かしともに成長していく企業グループへ

「ひと」による価値提供を事業の根幹とする当社グループは、人材を会社の財産として重視します。そして事業の持続的成長を育む土壌は、従業員が生き生きと働くことができる職場環境であるとの考えから、ひとり一人の個性と多様性を尊重します。従業員が当社グループに属していることを誇りに思い、仕事の達成感や人生の充実感を得ながら、企業としての発展を分かち合えるように、職場における共創を深めていきます。

共創の基盤となるエンゲージメント

ダイバーシティとエクイティ、インクルージョンの実践として、職場における公平性・平等性を担保し、多様な働き方を可能とすべく、組織風土の改革と制度整備を進めていきます。飲食業である当社グループは、店舗営業を維持する上で従業員のライフワークバランスを損なうことがないよう、労働環境の改善を図り、従業員エンゲージメントを高めていく必要があります。そこから生まれる会社との信頼関係が共創の基盤となります。

飲食業のライフワークバランスを変える環境整備

吉野家ホールディングス

コーチング研修と社内メンター制度

グループに所属する役員・上位職位者(エリアマネジャー以上)向けのコーチング研修として「上司力向上プログラム」を実施しています。組織自体が自発的で、社員の活躍と成長を促進する企業風土の醸成が本プログラムの目的です。

このプログラムは、部下に対して業績評価面談を行い、人材を育成する立場の管理職が、評価・コーチングスキルおよびコミュニケーションスキルを高めるためのものです。受講者は、半年間にわたり集合およびリモート開催の形で研修を受け、最後にペーパーテストと実技の認定試験が行われます。また吉野家では、この研修がもたらすエンパワーメントコミュニケーションのスキルを活かし、社員に対して他部署の管理職が上下関係のない立場で関わることで、職場で感じる負担感をケアする「社内メンター制度」も実施しています。

業務のクオリティを競う社内大会を開催

吉野家とはなまるは、店舗で働く従業員のオペレーションスキルやサービス品質を競い合う社内コンテスト・コンクールを恒例イベントとして毎年開催しています。吉野家では、「肉盛り実技グランドチャンピオン大会」「チームサービスコンクール」「キッチンマスターチャンピオン大会」などが行われており、全国から予選を勝ち進んだチームや個人が決勝戦に出場。磨き抜いたハイレベルの技術を披露し、勝者が決まります。はなまるでも同様に「オペレーションコンテスト」が行われ、決勝戦で店長部門・スタッフ部門それぞれの最優秀者が決まります。こうした社内大会を通じて、店内のチームワークを強め、社内コミュニケーションの活性化を図り、楽しく明るい職場環境を実現するとともに、お客様への提供価値である商品・サービスのクオリティアップにつなげています。

ボランティア特別有給休暇制度

吉野家ホールディングスでは、通常の有給休暇とは別に、ボランティア活動に参加する際に取得できる有給休暇を1日付与しています。休暇の対象となる活動は、児童福祉施設や高齢者施設・高齢者世帯への支援、被災地への支援、防災活動、障がい者向けイベントのサポート、地域のスポーツ大会の手伝いなどです。

一次救命処置講習会「命のバトンプロジェクト」を定期開催

本社従業員およびグループ会社の全従業員を対象に、心肺停止または呼吸停止に対する一次救命処置講習会「命のバトンプロジェクト」を定期的に開催しています。心肺蘇生やAEDの操作方法を学ぶことで、大切な人や周囲の人を守れる術を習得し、緊急対応力を強化地域社会の健康と安全性向上に貢献することを目指します。

吉野家

奨学金制度の運用

吉野家は、2017年から経済的理由により大学進学が困難な学生アルバイト従業員に対し、学資支援を行う奨学金制度を運用しています。本制度は、審査に合格した吉野家のアルバイト従業員(年間定員10人)を対象に入学金・授業料用途の奨学金を貸与するものです。大学卒業後に当社へ入社し、4年間勤務を継続した場合は、奨学金の返済を全額免除され、他社外食企業に入社した場合は半額を免除されます。経済的な問題を抱える若者を支援するとともに、外食産業の発展に寄与する人材を育成していきます。

はなまる

ライフワークバランスを変える環境整備

はなまるは、従業員と従業員の家族と幸せを共有するという理念のもと、「ケア×ケア」「87papa & 87mama」「HAPPY」の3テーマに分かれて取り組みを行う「LWB(ライフワークバランス)プロジェクト」を推進しています。

「ケア×ケア」

介護やメンタルの問題を抱える従業員をサポートし、離職の抑止に努めています。地域包括支援センターの存在を啓蒙し、介護休業・休暇やライフサポート有給休暇、給付金などの制度の周知と利用促進を図るとともに、エリアマネジャー以上の社員への「介護セミナー」を実施。また悩みを気軽に話せる体制づくりとして、相談窓口を設置しています。

「87papa&87mama」

育休を取得した女性社員の復職後退職者ゼロと男性社員の育休取得率100%を目指しています。

「HAPPY」

余暇の充実を目標に掲げ、従来の飲食業では困難とされてきた「休日の質と量を高める」取り組みを行っています。店長会議においてアンケート調査を実施し、把握した実態を営業部長と共有しつつ、組織的な対応を働きかけています。また、営業部長もメンバーに加わり、休日取得の量的充実を推進しています。また介護当事者同士や、育休を取得する男性社員のパートナー同士が交流する場として、各種イベントの開催にも力を入れていきます。