環境保全活動

基本方針

地球環境に大きな影響を及ぼすことを避けるために、環境法令への適切な対応を行い、環境負荷を低減させる各種活動を推進しています。また、プラスチック資源循環法については、2030年度末までに石油由来特定プラスチック製品の使用量原単位を半減させる目標を掲げました。

7 エネルギーをみんなに そしてクリーンに
11 住み続けられるまちづくりを
13 気候変動に具体的な対策を
17 パートナーシップで目標を達成しよう
リスク 機会
  • 気象災害の頻発・激甚化がもたらすサプライチェーンへの悪影響
  • 環境規制対応の遅れによる事業活動への法的制約
  • 環境への意識不足が招くブランドイメージの毀損
  • 資源の枯渇による調達・エネルギーコストの増加
  • 環境施策を通じた差別化・ブランドイメージ向上
  • 環境規制への適合により可能となる円滑な事業展開

KPI

KPIの設定 2030年度目標 2023年度実績 2022年度実績
特定プラスチックの削減
(2020年対比50%)
50.0% 51.8% 55.6%
KPIの設定 2030年度目標 2023年度実績 2022年度実績
エコレストランの継続認定 認定継続 2017年認定 2017年認定

吉野家は2017年公共財団法人日本環境協会から環境にやさしい「飲食店」を認定するエコマークを付与され「エコマーク」の認定を受けました。

活動事例

吉野家ホールディングス

  • 当社グループは、脱炭素社会の実現、環境保全のために、特定プラスチックの削減を推進しています。
  • 店舗ではテイクアウトにおいてはお客様へスプーン等の必要有無についてお声がけに努めています。
  • メニュー表記や各種デリバリーサービスのメニューにはスプーンなしの表記を推進しています。

吉野家・はなまる

シングルユースプラスチック(ワンウェイプラスチック)の自主回収にも努めています。店舗で廃棄物として発生するPET樹脂を自主回収し、配送センターで保管した後、リサイクル業者が処理する形で運用しています。現在は、自社配送センターを置く関西地区での取り組みとなっており、自社配送センターがない地域では、回収作業と保管場所の確保において外部業者との連携が必要になるなど、PETリサイクルを拡大するための課題もありますが、将来的には全国店舗での実施を視野に入れています。

吉野家

  • 2019年から、グランドメニューは、石灰石を主原料としたプラスチックの代替となる素材「ライメックス」を使用しています。原料に水や木材パルプを使用せずに、紙の代替や石油由来原料の使用量を抑えることができます。
  • 2020年から、テイクアウト用レジ袋3種類全てにおいて、植物由来原料を25%配合したバイオマスプラスチックへと切り替えました。
  • 2023年から、テイクアウト用レジ袋3種類あるレジ袋のうち1種類の一部の原料を、国産米(非食用)をアップサイクルしたバイオマスプラスチック「ライスレジン®」へ切り替えました。「ライスレジン®」を使用したレジ袋のバイオマス率は25%と、植物由来原料の配合量と同様です。
  • 2023年から、牛丼用テイクアウト容器に使用するインク素材をバイオマスインキへ変更しました。
  • 2023年から、全国の吉野家店舗で卵の殻を配合したバイオマス食器の利用を推進しています。卵の殻の主成分である炭酸カルシウムを燃やすとCO2が排出されますが、素材として卵の殻を55%含有するこの食器は、CO2を閉じ込めたまま凝固させており、廃棄物削減と同時に地球温暖化の抑止にも貢献します。
  • 2023年から、東京工場製造棟の屋上へ太陽光発電設備を設置しました。太陽光により発生する電力は全て東京工場で消費しています。太陽光発電設備を設置したことで、CO2排出量は年間195t削減し、製造棟屋根裏の温度は約10℃、室内側天井付近の温度は約3℃低減する見込みです。
    ※6~9月の間、5時間/日の日照時間の場合
  • 2024年から、京都工場では原料を入れているビニールを再資源化し、物流で使用するパレットへ再生しています。このパレットは、関西物流センターが購入して使用する循環型のリサイクルを行っています。

【吉野家の特定プラスチック削減目標】

吉野家は2030年度末までに石油由来特定プラスチック製品使用量原単位を半減する予定です。
基準年2020年度:原単位48.29㎏/億円
目標年2030年度:原単位24.15㎏/億円

実績

2020年度 48.3(㎏/億円)
2021年度 32.5(㎏/億円)
2022年度 26.8(㎏/億円)
2023年度 25.0(㎏/億円)